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トップページ > 今関氏インタビュー:あきらめなければ、夢は叶う!〜不登校からのプロ野球人生〜(1)

諦めなければ、夢は叶う!/今関勝氏インタビュー
  • 雑誌『プレジデント ファミリー』で今関さんの記事を見まして、「ぜひお話しを伺いたい!」と思っていました。今関さんは、高校時代にいじめから不登校、中退を経験されたそうですが、どのような状況だったのでしょうか。
  • 当時は野球がうまかったということで、お山の大将だったんです。甲子園に出るために神奈川の野球強豪校、武相高校に入学したんですが、ある日のケンカを境にいじめがはじまりまして・・・。
  • いじめというと?
  • 無視されるんです。最初は気づかなかったんですが、あれ?おかしい。と・・・。そうなると、学校に行こうとすると吐き気や頭痛。怖くて行けなくなりました。それで1年の9月頃に中退しました。
  • そうだったんですね。高校を辞めてからは、どのように過ごしていたんですか?
  • 高校を辞める前後で一時期ひきこもりのような状況になりました。これ、いじめられた経験がある人はわかってもらえるかもしれないんですが、「すべて自分が悪い」と思うようになってしまって・・・。怖くて外に出られなかったです。そういう状況でも、両親は問いつめることをしないで、学校のことにはふれずにコミュニケーションをとってくれていたので救われました。
  • ご両親も心配なさったでしょうに、そういったことは口には出さなかったのですね。
  • そうですね。両親は、常に「あなたの味方だから」というメッセージをくれて、学校のこと以外でコミュニケーションをとり続けてくれました。これはうれしかった。それから、教員をしていた叔父が間に入って、学校での経緯を聞いてくれたことで、感情が全部はき出せたように思います。親には「迷惑をかけて申し訳ない」と思ってそれまで言えなかったことも、第三者的な立場で叔父が話を聞いてくれたことで言えたことは大きかったです。

親には言えないことも、第三者になら言える。
押しつけるのでもなく、任せすぎるでもなく、選択肢をくれた両親。

  • 第三者が相手だから言えることってありますよね。思っていたことを全部言えたことでずいぶん状況が変わったのではないですか。
  • そうなんです。「自分はやっぱり野球が好きだ!」という気持ちに気づけました。野球を続けるには、どうしたらいいんだろう、と、やっと前向きなことを考えられるようになりました。感情をはき出すまでは、いっぱいいっぱいでそういった先のことは全然考えられなかったですから。
  • そこでもう一度高校に行こう!と・・・
  • そう。高校受験の経験がなかったから、最初は我流。でも、何から手をつけていいのかわからない。それで両親が家庭教師をつけてくれて、それからは「入学してからクラスメイトにバカだと思われたくない」という気持ちも励みになってよく勉強しました。何をどうやればいいかを教えてもらえれば勉強は進みますから・・・。それで無事に公立高校に合格。高校時代はプロ野球選手を目指して練習を積みました。
  • 「もう一度高校へ行く」ということを決めて行動に移すまでは大変ではなかったですか?
  • 「野球を続けたい。続けるためには高校に行きたい」ということに気づいてしまえば、あとはがんばれるものです。それに、両親は昔から「AかB、どっちにする?」と選択肢を用意してくれていたことが大きかったと思います。よく「この学校にしなさい」とか、「こういう生き方をしなさい」とか、押しつける親御さんていると思うんです。それから「あなたに任せるよ。やりたいようにやったらいいよ」という親御さんも。押しつけられるのもしんどいし、かといって「やりたいように」と言われても、子どもは経験が不足しているからどうしたらいいのかわからないと思うのです。やっぱりある程度の年齢までは、選択肢を提案してあげて、その中から子どもが決めていくっていうのが大事なんじゃないでしょうか。
  • そう思います。「任されすぎてどうしたらいいのか分からず、動けない」という相談も少なくありませんから・・・。

きっかけさえあれば、子どもは勝手にがんばれる。
きっかけをつくるのは大人の役目。

  • みんな考えてるんですよ。将来のことも、自分自身のことも。でも、それを行動に移すのには何かきっかけが必要なんですよね。そのきっかけを作ってあげるのは大人の役目だと思います。選択肢を与えるというのも、きっかけのひとつですよね。選択肢の中から選ぶことに慣れてくると、今度は自分で選択肢を用意することができると思うんです。困ったときには自分から質問に来るようになったり。
  • まさに自立ですね。確かに、「積極的に質問してね」と言っても、最初は何を質問していいのかわからない。自分で決めて、行動に移すということにある程度慣れていけば、「なにがわからないのかがわからない」という状況から、「とりあえず、こう動いてみよう。困ったら人に相談しよう。」という風に考えられるようになると思います。
  • 野球を子どもたちに教えていて思うんだけど、子どもは気にかけてもらえると本当に喜ぶんですよ。ぼくは意識して野球教室でも一人ひとりの名前で呼びかけるんですが、そうすると子どもの表情は全然違う。こちら側のいうことをちゃんと聞くようになる。ちょっとの会話でも信頼関係ができるんですよね。そうなれば野球なんて教えなくてもうまくなる。自分でうまくなろうと努力するから。これって何にでもいえることではないでしょうか?
  • 受験勉強もそうだと思います。ハマヨビは授業も数人なので、講師もスタッフも生徒を名前で呼びます。大手の予備校に行っていた生徒には新鮮らしく、「先生が名前で呼んでくれて、わたしの志望校のこともちゃんと覚えていてくれる」と驚いていました。信頼関係ができれば、先生のアドバイスは素直に聞けるし、意欲的に勉強するようになります。
  • そういう気付きというか、きっかけがあるかどうかだけなんですよね。野球だって、がんばったからってみんながプロになれる訳じゃない。でも、ひとつ一生懸命にやれた経験は自信になって、次に何か壁にぶつかったときには慌てずに乗り越えられると思うんです。ぼくは、高校を辞めて一度は野球ができないと思った。でも別の高校に入って野球を続けられる道を見つけることができた。新しい高校で、年齢面で試合に出場できなくなったときも、クラブチームに入ることで野球を続けられた。プロ野球で戦力外になったときにも、アメリカに行って続けられる道をみつけることができた・・・と、あきらめなければ必ずどこかに道はあるんですよね。そういう風な考え方ができるようになったのは、当時の経験があるからだと思います。
  • なろほど・・・。そういった経験がまだなくて、なかなか一歩をふみだせない方は多いと思いますが、そういう方は何から始めたらいいでしょう。

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