俵万智 著『生きる言葉』

暑中お見舞い申し上げます。
ハマヨビの平井です。

厳しい暑さが続いていますが、お変わりありませんか?

全国レベルで年々、
年内入試を希望する生徒が増えているため、
ハマヨビの教室も6月~7月はフル回転!

教室

志望理由書や小論文の準備も進み、
着々と準備が整ってまいりました。

この時期までに準備ができると安心!

文章を書く力は、学力以上に個人差がありますが、
予備校で「書き方」のレクチャーを受けて、
「自分で書く」→「添削&個別サポート」を受けるうちに
磨かれていくんですよねぇ。

学力も、階段状にUPするというよりは、
ある日突然、
爆上がりするという生徒がほとんどなのですが、
文章力はさらにその、「一気に爆上がり感」があります。

誤解してほしくないのは、
「いきなりうまくなる」のは、
それまで地道にコツコツ練習を重ねてきたからで、
「ちょっとやってパッとできた」
ということではありません。

努力した分、都度都度成果が階段状に現れるのではなく、
蓄えて蓄えて、一気に爆上がり=結果が出る、
という意味です。

だからこそ、うれしい。
だからこそ、一過性のものではなく、一生モノの力。

7月~8月も小論文の授業が続くので、楽しみです。

さて、
今日は保護者の方にはもちろん、
中高生とってもすご~く勇気づけられる本をご紹介します。

俵万智 著『生きる言葉』
俵万智さん

—–
「オレが今マリオなんだよ」島に来て子はゲーム機に触れなくなりぬ
—–

短歌やエッセイに出てくる
息子氏とのエピソードが好きで、
今回の本もつい、
彼とのエピソードを何度も読み返してしまいました。

ちなみに冒頭の歌は、
お子さんが小学生の時に石垣島に移住した際、
「そういえば最近、全然ゲームしないね」
という万智さんの問いかけへの返答なんだとか。

うますぎる!
恐るべし、俵万智DNA。

本書では、息子氏が全寮制の中高一貫校に
入学した時のエピソードに胸アツ。

12歳の子どもが親元を離れるのだから、
当然多くの生徒がホームシックになる。

中でも「一番重症だった」という息子氏。

先生が、

「何十人ものホームシックとつきあってきたけど、
それで学校を辞めた生徒は一人もいない。
みんな、そのうち慣れて、あの気持ちはなんだったのかな
っていう感じに必ずなっていくから大丈夫」

と励ますと、息子氏はしばらく考えたのち、

「そうはなりたくありません」

と言ったんだそう。

「今、自分は家に帰りたくて寂しくて辛いけど、
この気持ちは自分にとってすごく大事なものだから
忘れたくありません、という理屈らしい」

その感性、ステキすぎる。

そう思える、考えられることもすごいし、
言葉にして大人に伝えられる、
自分の気持ちをごまかさない勇敢さにしびれます。

ハッピーな状態だけでなく、
どんな状況の自分でも「大肯定」できる「ユニーク」さに
ノックアウト。

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